自己強化として使える「好子」には、「もの」「行動」「フィードバック」「社会的好子」などがある。
その他に、◯印を付けたりする「トークン」なども好子として使うことができる。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で350回目となる。
【引用はじめ】
好子は行動の直後に与えられるほどよい。
しかし、一回行動するたびに高額の商品を買うわけにはいかない。
第一に経済的に続かない。
第二に、次々とものを買っていてはいずれ飽和化が起こる。
第三に行動の直後に手に入れることができない。
この欠点を補うのがトークンだ。目指す行動ができたら、すかさずトークンを与える。
お金である必要はない。表に◯印を書き入れても、ポイントを書き入れてもよい。
そして、それを貯めて、本当に欲しいものを手に入れるのである。
トークンは行動としての好子とも交換できる。ドライブや映画を好子にする場合、行動の直後にすることは不可能だ。そんなとき、トークンが役に立つ。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.284~p.285、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
「トークン」などの好子も有効に使うと強化随伴性として効果的である。
標的行動がうまくできたら、シールなどを使って褒める。そのシールが一定量たまったら欲しいものと交換するのである。
例えば、1回食器洗いの手伝いをしたら、シール1個もらえる。それが10個たまったら、お小遣い100円などの約束をするのだ。家事手伝いを積極的にやってもらうために「トークン」をうまく活用するのである。
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