情動反応については、ネガティブなものだけでなく、ポジティブな反応にも条件づけることができる。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で356回目となる。
【引用はじめ】
情動反応を引き起こす条件反射は恐怖や不安などのネガティブな反応だけではない。好感度を条件づけることもできる。
評価条件づけと言われる実験がある。人の顔写真(本来は中性刺激)を見せ、それぞれの写真に、「誠実な」というようなポジティブな形容詞か、「残酷な」のようなネガティブな形容詞を対提示する。
これを繰り返したあと、今度は写真だけを見せて、写真の顔の好き嫌いを評定させる。
すると、それぞれの写真になんという形容詞が対提示されたか覚えていない場合でも、ポジティブな形容詞と対提示された写真の顔は「好き」、ネガティブな形容詞と対提示された顔は「嫌い」と答えたのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.306~p.307、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
ポジティブな反応を引き起こす環境に多くさらされれば、ポジティブな傾向が増える。
物事はポジティブに捉えることによって、進めるといい解決につながりやすい。
逆に、ネガティブに捉えることは、次につながりにくい。
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