自己強化として使える「好子」には、「もの」「行動」「フィードバック」「社会的好子」「トークン」などがある。
ただ、やめたい行動をなんとかやめさせる方法がないか。やめたいと思いが強いが、ついついやってしまうことへの防止策である。やってしまうことを少しでも遠ざけるやり方である。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で351回目となる。
【引用はじめ】
営業活動の合間にパチスロに寄ったりする。それをやめたい、やめなければいけないと思いながらやめられない。
そこで、パチスロのメンバーズカードをすべて捨てた。これを抹殺法と呼ぶ。
抹殺法とは、問題行動をやめさせるための方法で、その問題行動を物理的にできないようにする方法である。
パチスロなどをこの世から抹殺すれば、絶対にパチスロには行かない(いけない)。重大なミスを繰り返す部下を解雇すれば、少なくともその部下に悩まされることはもうない。
物理的に当該の問題行動は二度と起きないが、抹殺法の欠点は望ましい学習の機会を奪う点だ。与えられた状況の中で、随伴性を工夫することによって、新しい行動を学ぶことが人の成長につながるからである。
パチスロを抹殺法で退路を断っただけでなく、自己強化も取り入れることで、学習の機会も得ることができると成功につながる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.285~p.286、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
ダイエットをするには、甘い物制限する必要がある。そうなったら、まず菓子類を買わない、冷蔵庫にそれに類するもの入れない。
抹殺法によって甘味類に近づかない。それができれば「トークン」などの自己強化を行う。「トークン」をためて映画などに出かけるのである。
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