シートベルトの着用率は向上した。それも減点制度ができてからである。強制力がなかったときには、シートベルトをつける人は少なかった。その理由はなぜか。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で368回目となる。
【引用はじめ】
シートベルトをすることで、事故に遭った時の死亡率を半減するという事実があるのに、それを訴えるだけでは、ほとんどのドライバーはベルトをしなかった。
しかし、平成19年度には一般道でのドライバーの着用率が95.0パーセント、助手席で86.3パーセントになったのは、減点が導入されたからである。
危険を訴えるルールがなぜ守られないのかというと、そもそも交通事故に遭う確率が低いからだ。
だから、「自分だけは大丈夫」ということになり、コンプライアンスが得られないのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.325~p.326、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
シートベルトを付ければ、死亡率は半減する。そういったルールをわかっていても、シートベルトに拘束されることがイヤというせいで以前は付けない人が多かった。
結局は、交通事故に遭うことが少ないので、自分だけは大丈夫と思ってしまう。
減点制という罰則がついて始めてシートベルトの着用率が上がったのである。
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