不安や恐怖に対する治療には、系統的脱感作が用いられて効果を上げている。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で354回目となる。
【引用はじめ】
系統的脱感作といわれる方法で、恐怖症や不安神経症の治療に開発され、効果を上げている。
系統的脱感作では、患者に恐怖の対象としている条件刺激を段階的に見せ、恐怖や不安を最低限に保ちながら消去を繰り返す方法である。
交通事故を起こし、怖くて運転ができなくなった患者に対し、クシュナーガ行った系統的脱感作では、イメージ脱感作という治療法を用いた。
具体的な不安階層表は次回で紹介する。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.305~p.306、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
苦手な人の前に出ると不安になり冷や汗が出たりする。それで、どうしてもその人に会うことを避けてしまう。
高所恐怖症の人は高い建物での仕事はできない。
仕事上、どうしてもそうしたことを避けたままにしておくわけにはいかない。
その問題を解決するには、不安が小さい順から大きい順に不安階層表をつくって、不安の小さいものから少しずつ不安を感じなくするまで慣れていく。
これが系統的脱感作である。
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