2020年12月26日土曜日

従いやすい行動、従いにくい行動

  ルール支配行動といっても、ルールしだいでは従いやすい行動と従いにくい行動がある。

 それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で365回目となる。

 【引用はじめ】 

 私たちが生きる社会には、さまざまなルールがある。

 「お小遣いを貯金しよう。そうすれば、いつか欲しいものが買える」

 「メールをもらったら、すぐに返事をしないといけない。さもないと、やがてメールがもらえなくなる」

 「甘いものを毎日食べていたら、そのうち太る」

 これらはすべて随伴性を記述したルールだ。

 そうしたルールの中に、行動学的に見て、従いやすいものと従いにくいものとがある。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.324、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 「甘いものを毎日食べると太る」と言われても、ケーキ1個食べてもすぐ太るわけでない。

 ついついケーキに手がのびる。それが度重なればいずれ太ってくる。

 これぐらいのルールという言語指示ではケーキを制御するのは難しい。従いにくい行動といっていい。 

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