行動の直後によって強化されなくても、行動を強化する方法がある。ルールなどの指示といった言語刺激による随伴性である。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で362回目となる。
【引用はじめ】
一か月先のコンサートのチケットを手に入れるために発売日に窓口に並んだり、来年受ける国家試験に備えて勉強する。
しかし、六〇秒以上たって起こる行動を強化しないから、よい席でコンサートを聴けることや、国家試験合格そのものは好子ではない。
これを説明する鍵がルール支配行動という概念である。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.321、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
人気歌手のコンサートのチケットは何か月前でも先を争って購入する。
チケットを購入した直後にコンサートがあるわけもないのだが。それは何か月先に確実にコンサートを聴けることが約束されているからだ。
ルールが明確になっているので、チケット購入という行動を何か月先でも強化することができるのだ。
ルールが介入すると行動を制御できるのである。
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