2020年12月22日火曜日

品質重視の風土がない

   不良品を出さないようにするにはどうするか。

 生産ライン上で、不良品と思しきものがあったらラインをストップして確認することがコンプライアンスとして決まっている。それがなかなか守られない。ラインを止めても不良品でない場合もあったりするからだ。

 そのおかげで、生産効率が悪くなり、ラインを止めた作業員が周りから白い目で見られたりする。

 それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で361回目となる。

 【引用はじめ】 

 不良品を発見するためにラインを止める行動を強化する随伴性は、なかなか定着しなかった会社がある。

 それどころか、この行動はむしろ弱化され続けている。

 これでは、トップマネジメントが品質の重要性をうたっても、社員はそのようには動かず、品質重視の風土は生まれない。

 コンプライアンスを求めるなら、それを支える随伴性がなければならない。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.320~p.321、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 不良品を発見する行動を強化するための随伴性が、社内風土として必要である。

 生産ラインを止めてでも、不良品を見つけるという作業員一人ひとりの行動が強化されるようにしなければならない。

 例えば、不良品が見つかれば10点、不良品のままで出荷したら-10点、さらに疑わしい不良品とコンプライアンスどおりに生産ラインをストップして確認したら1点などと決めたりするのである。

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