2021年10月13日水曜日

職場における社内研修にも最適

ABC分析によって、ターゲット行動を増やす。社内研修などで、みんなでそれをやってみると盛り上がる。どうすれば、「報告する」行動を増やすことができるかなどをやってみるのである。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第103回目である。

【引用はじめ】

 「報告」が増えるためにはどんな結果が出ればいいのか。報告はどんな環境だとやりやすいのか、を職場の皆で考えてみてはいかがでしょうか。

 「A:先行条件」と「C:結果」のアイデアを、職場の皆からどんどん出してもらうワークを実施します。従業員一人ひとりに「ふせん」と「サインペン」を渡して、「いまから30分! できるだけユニークで楽しめるアイデアをどんどん出してください! 最低一人10個以上!」

 と、いうように実施して、皆から記入済みの「ふせん」を集めて、ホワイトボードや壁に貼り付け、楽しみながら行動を強化する取り組みを話し合って決めていくのです。

 自分たちで決めた取り組みなので、遂行度も高くなります。

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.115

【引用終わり】

 職場の沈滞ムードを変えたい。それには、職員の特性や性格などを問題にしても「個人攻撃の罠」に陥るだけで、ますます職場の雰囲気を悪くするばかりだ。

 まずは、ABC分析によって職場の環境を変えることが大切だ。

 ターゲット行動の直後の「C:結果」がどうなっていればよいか。さらに、「A:先行条件」はどうすればよいかに着目するのだ。

 そして、実際やってみてうまくいけばそれを続ける。うまくいかないならば、別なやり方を試みるのである。 

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