部下が報告しないという状況があったら、どのようにすればよいか。まずは、ABC分析で行動の「結果」と「先行条件」がどうなっているか明らかにする。そこで、ABC分析の「C:結果」が嫌子だったら、部下の「報告する」という「B:行動」は強化されない。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第99回目である。
【引用はじめ】
ABC分析したところ、「報告する」あとには、「『自分でなんとかしろ』といわれ、仕事が増える」などの嫌子が出現していました。したがって、変えるべきは、「報告する」と嫌子が出現するのではなく、好子がどんどん出現するようなしくみをつくっていけばよいのです。
「報告する」という行動をしたら、どんなことが起きれば嬉しいか、その観点からどんどんアイデアを考えていきましょう。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.112
【引用終わり】
「報告する」という「行動」を強化するには、「C:結果」が好子を出現するようにしなければならない。
部下からの報告があったら、上司は感謝するなどのていねいな対応をすることである。こうした「報告する」ことを強化する対応を心がけるのだ。
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