2021年10月26日火曜日

「自ら考える」を具体的な行動に変換

 「自律型社員」は、「自ら考える」ことが大事である。しかし、「自ら考える」とは、「デッドマンテスト」ではクリアしても、「ビデオカメラテスト」ではクリアできない。それじゃあ、「ビデオカメラテスト」にクリアするにはどうすればよいか。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第116回目である。

【引用はじめ】

 「自律型社員」をめざして、今、その場でできないことは、明日も明後日も、1年後もできません。ビデオカメラテストで、具体性をチェックすることは、一歩踏み出す行動にしておくという意味で、非常に重要なのです。まず、「自律型社員」の定義の一つ目である「自ら考える」を具体的な行動にしてみましょう。

  • もっとよい仕事のやり方を、自ら提案する
  • どうしたらお客様にもっと喜んでもらえるか、案を出す
  • なぜ、仕事がうまくできないか、理由を書き出す
  • 理念を実現するには、何をしたらいいかを発表できる
  • 自分が成長するためには、どんな知識と技術が必要かを伝えられる

榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.132

【引用終わり】

 「自ら考える」を「ビデオカメラテスト」でクリアするには、どのような具体的な行動にすればよいか。

 仕事のやり方などを「提案する」「書く」「発表する」「伝える」といった行動化がなされることである。

 こうしたことがきっちりできていれば、「自ら考える」ことがなされていると分かる。 

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