「自律型社員」にするための人材育成には、時間がかかる。重要だが、簡単にできるものでない。計画的に時間をかけてやるしかない。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第112回目である。
【引用はじめ】
人材育成は、いま何かに取り組んだから、すぐに目に見えて変わったどうかが判断できる、というものではありません(だから取り組めない)。
人材育成というのは、行動した直後のよい結果(好子)がすぐにではなく、かなり遅れて出現するために、行動に影響を与えられないという構造になっているのです。
すぐに結果が出ない、だからこそ、行動が変わったかどうかの測定は大事なのです。改善の見える化をして、手ごたえ(これも好子)を意図的に示せるようにしていきましょう。
「人材育成」というものは、パッと魔法のようにできるものではなく、コツコツと先を見すえて、時間をかけて実行していかないといけないものです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.128~p.130
【引用終わり】
どこの企業でも人材育成の重要性は強調される。しかし、簡単にはできないのでどうしても後回しにしがちだ。すぐすぐいい結果が出るものでない。
そうだからと言って人材育成をあきらめて、ただ本人任せでいいわけでない。企業内における人材育成教育は行われてしかるべきである。
時間がかかることを覚悟で、計画的に社員一人ひとりが向上できる育成内容に取り組む必要がある。こうした取り組みが組織の改革にもつながる。
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