「自律型社員」といったところで、どういう社員のことを指すのか。それが分かりづらい。明確に定義しておくことが必要である。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第110回目である。
【引用はじめ】
「自律型社員」という言い方は、レッテルを貼っている形です。具体的な行動特性を定義しないと、いつまで経っても育成には結びつきません。
具体的な行動をいくつか定義し、その行動を自分から繰り返し行い、習慣化できるようになれば、その人物は「自律型社員」といわれるようになるでしょう。
自律型社員を育成する方法とは、次の手順でそれを実現することにあります。
「自律型社員といえる具体的な行動をターゲットにする」➡「ABC分析→改善を実施する」➡「自らターゲット行動を繰り返し、習慣となる」
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.126
【引用終わり】
「自律型社員」は、具体的にはこういう行動をする社員のことですと、社員全員が理解しておく必要がある。こうした行動をできる人が「自律型社員」だというのである。
ただ単に「積極的」「頑張り屋」「ていねい」な人とするだけでは、不十分。さらに具体的な像を示すことだ。
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