いかにしたら、ターゲットとすべき行動を決定することができるか。それを吟味するためのチェック項目がある。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第95回目である。
【引用はじめ】
具体的な行動のうち、次のチェックから、ターゲットとする行動を決めます。
- 目的につながるかどうか
- 観察できるものかどうか
- 指導できるものかどうか
「部下の報連相を徹底する」ことに関して、具体的な行動のうち、「デッドマンテスト」「ビデオカメラテスト」の両方をクリアした行動は、次のとおりです。
- 部下が、毎日自分のノートに報告を書いておく➡デッドマンテスト〇 ビデオカメラテスト〇
- 部下が、毎週金曜に上司にメールで報告する➡デッドマンテスト〇 ビデオカメラテスト〇
- 部下が、帰りに必ず口頭で上司にメールで報告する➡デッドマンテスト〇 ビデオカメラテスト〇
ここから、「目的につながるかどうか」「観察できるものかどうか」「指導できるものかどうか」という目線でチェックし、ターゲット行動を考えていきます。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.105
【引用終わり】
ターゲットとすべき行動を決めるには、「目的」「観察」「指導」といった観点からチェックする必要がある。その前提として、デッドマンテストとビデオカメラテストの両方をクリアできていなければならない。
こうした厳密な手法を用いたターゲットとすべき行動は、具体的といっていい。ターゲットとして取り組みやすいものとなり得る。
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