「自律型社員」は、「自ら考える」「自ら判断する」「自ら行動する」ことが具体的な内容である。
これらは「デッドマンテスト」ではクリアしても、「ビデオカメラテスト」ではクリアできない。そこで、「ビデオカメラテスト」においてクリアできるようにすることが必要である。
ここでは、「自ら判断する」ことを具体的にしてみる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第117回目である。
【引用はじめ】
「自律型社員」をめざして、今、その場でできないことは、明日も明後日も、1年後もできません。ビデオカメラテストで、具体性をチェックすることは、一歩踏み出す行動にしておくという意味で、非常に重要なのです。まず、「自律型社員」の定義の二つ目である「自ら判断する」を具体的な行動にしてみましょう。
- 次の仕事は何をやるべきかを決めて、まわりに伝える
- 選択肢が出たときに、理念にもとづいて正しいほうを選ぶ
- お客様から質問を受けたときに、的確に回答する
- チームとしてのメリットを優先して仕事の取捨を行う
- いまやるべき優先事項がわかり、それを書き出す
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.132
【引用終わり】
「自ら判断する」とは具体的にどんな行動か。ビデオカメラテストでチェックできるようにするのだ。
「まわりに伝える」「正しいほうを選ぶ」「的確に回答する」「仕事を取捨する」「優先事項を書き出す」などである。要するに、誰にでも目に見える形にするのである。
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