「部下が報告する」とその直後にどのようなことが起こるか。そのことによって、「報告する」という行動を繰り返すようにするにはどうすれば良いかを考える。部下にとって嬉しいと思うことが起きればいい。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第100回目である。
【引用はじめ】
ABC分析によって、「報告する」という行動をしたら、どんなことが起きれば嬉しいか、その観点からどんどんアイデアを考えていきましょう。
たとえば、【「Aさんが上司に報告する」あとの結果のアイデア】は次のとおりです。
- 上司に「報告をありがとう!」と言われる
- 上司がうなずいてくれる
- アドバイスがもらえる
- 説明の時間は増えない
- 評価が上がる!
- 報告ポイントが10Pもらえる
報告したあとに、このようなよいことがすぐに起きると、行動は繰り返されるようになります(好子出現による強化)。これが、結果を変えていくことで、報告するという行動を増やすABAマネジメントです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.112
【引用終わり】
「Aさんが上司に報告」したら、どのようになったか。Aさんにとって嬉しいことが起きれば、報告する行動が繰り返されるようにするためにはどうすればいいか。
そうしたアイデアを書き出すようにする。部下の報告を増やす手立てを考えだすのである。
上司の受け入れが肯定的であればいい。また、報告することによって、評価が上がれば当然こうした行動は増えるし、繰り返すようになるだろう。
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