「自律型社員」の育成が簡単にできるわけではない。「塵も積もれば山となる」といった中長期の計画的な積み重ねによってようやく達成されるものである。ちょっと試してうまくいかないといってあきらめては元の子もない。明確なターゲット行動を決定して、徐々にその行動に近づける方策を工夫するのである。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第119回目である。
【引用はじめ】
「自律型社員」をターゲットとする行動の人材育成は、中長期的な取り組みで、長い期間をかけてこつこつと取り組んだ結果、成し遂げられるものです。
結果がすぐに目に見えるときもあれば、なかなか手ごたえがない場合も、うまくいかないこともあります。
簡単にできるというような謳い文句の人材育成ノウハウに踊らされずに、原理原則にもとづいた再現性のある取り組みを、地道ながらも実施していき、定着させることです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.134
【引用終わり】
「自律型社員」とはどんな具体的な行動をする人か。
それためには、どんな行動があったら強化すればよいか。その強化はどんなものであればよいか。どんなタイミングで強化すればよいか。強化すべき行動はどのように把握すればよいか。そうした具体的な行動を引き出しやすい先行条件とはどんなものがあるか。
こうした内容をじっくりと分析し計画するのである。
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