バーストは、その行動が以前から強化されていたから起こるものである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第26回目となる。
【引用はじめ】
バーストは、強化があるからこそ起こる。
レースをしても勝ったためしがなく、いつも凡庸な成績で終わる人に、必死に走るというバーストは起きない。問題が解けたためしのない子どもが、難問を解こうと一生懸命にはならない。成功体験のない社員が高い目標に向かってがんばるということはない。
だから、逆境をバネにできるような人間をつくりたいと願うコーチや、親や、上司は、まず弟子や子どもや部下に、成功体験を十分に積ませ、行動を強化しておかなければならない。
初めはやさしいものでいいから、まず達成の喜びを十分に味わわせることが必要なのである。そして、徐々にハードル(課題、目標)を上げてゆくのだ。それを怠って、ただ闇雲に走らせ、勉強させ、働かせるのは間違いである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.32
【引用おわり】
「逆境をバネにする」ことができるためには、今までの行動が強化されていることが必要である。あるレベルまで行動ができていたが、スランプに陥ったりすることがあると、これじゃダメと頑張ろうとする。それが消去しようとする行動をバーストによって元に戻す行動となるのだ。
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