行動を制御するのは、第1が強化の原理である。第2が「消去」の原理である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第18回目となる。
【引用はじめ】
消去
行動 ⇒ 直後に何もかわらない(心地よさなし・苦しみからの解放なし) ⇒ 繰り返し体験 ⇒ その行動を徐々にしなくなる
人の行動を制御する2つ目の原理は、消去である。
消去とは、
- ある行動をした直後に
- 何も変わらない(心地よさもなければ、苦しみからの解放もない)と
- その行動をしなくなる という原理である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.25
【引用おわり】
強化の原理は、行動の直後に「良いことがある」ことであった。良いこととは、「心地よさ」とか「苦しみからの解放」である。その結果、「その行動をもっとするようになる」ことだ。
逆に、ここで取り上げた消去の原理は、行動の直後に「何も変わらない」ことである。「心地よさなし」「苦しみからの解放なし」であるため、その行動はしなくなってしまう。文字どおり行動をしなくなるのである。
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