部下が上司に相談に行っても、無視されたり、問題を解決してくれないとなったら、どうするだろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第19回目となる。
【引用はじめ】
消去の例
(直前)上司の注目なし⇒(行動)部下が上司に相談に行く⇒(直後)上司の注目なし
(直前)問題が解決しない⇒(行動)部下が上司に相談に行く⇒(直後)問題が解決しない
もし相談に行っても、いつも無視される。そんな上司がいたら、あなたはどう思うだろう?あなたが相談に行っても、上司は忙しいのか、こちらを見てもくれないとしたら、あなたはどう思うだろうか?何度もそんな体験を繰り返したら、あなたは、もう相談に行こうとしなくなるのではないか。
また、この上司に相談しても、いつも問題は解決しないとしたら、そういう上司にあなたはこれからも相談に行くだろうか?
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.26~p.27
【引用おわり】
「部下が上司に相談に行く」行動は、直後に「上司が注目してくれた」「問題を解決してくれた」ことがなかったら、相談などには行かなくなる。手ごたえがなければ、相談する行動は「消去」されるのだ。
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