人の行動を制御するにはどうするか。強化・消去・弱化によって制御することを学んできた。それをうまく機能させる方法が必要である。その一つが行動直後における60秒ルールと言われるものである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第36回目となる。
【引用はじめ】
人の行動は、強化・消去・弱化という3つの原理で分析と説明ができる。これを応用すれば、人がどのように行動するかという予測もでき、望ましい方向に行動を制御することも可能になる。
人の行動が強化されるか、消去されるか、弱化されるかは、行動の「直後」に何が起こるかで決まる。それでは、直後とは具体的にどれぐらいの時間なのか。実証的研究の結果、行動後の60秒以内であることが分かっている。1秒でも早いほうが効果は高い。
だから、意識的に強化や弱化しようとしたら、行動後の1分間でそれができるような工夫と努力をしなければならない。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.43~p.44
【引用おわり】
行動の直後において、強化するか、消去するか、弱化するかは、60秒以内という時間的制約がある。60秒以上になってしまうと急激に効果を失ってしまう。行動を制御したいとなれば、その直後の強化・消去・弱化の状況変化を直ちに行う必要がある。
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