2022年4月24日日曜日

ハラスメントには断固とした弱化を

 弱化と消去にはどのような違いがあるのか。どのような使い分けが必要か。弱化が必要なときはどういう場合か。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第35回目となる。

【引用はじめ】

 弱化と消去

 弱化 バーストなし 行動は急激に減る

 消去 バーストあり 行動は次第に減る

 悪い行動を減らすために、消去よりも弱化を使ったほうがよい理由は、消去ではバーストが起きる可能性があるからだ。

 たとえば職場でセクハラやパワハラがあるとき、その人の行動を完璧に無視するという消去によって、最終的にその行動は収まるかもしれない。しかし、その過程においてバーストが起こり、一時的とはいえ行動がエスカレートしてしまうかもしれない。ハラスメントに対しては、断固とした対処(弱化)をして、行動を速やかに止めるべきである。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.41~p.42

【引用おわり】

 職場内におけるハラスメントなどには、断固とした対策が必要である。見て見ぬふりでは問題が解決しない。それなりのペナルティーが必要である。弱化による不快となる措置である。 

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