弱化と消去にはどのような違いがあるのか。どのような使い分けが必要か。弱化が必要なときはどういう場合か。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第35回目となる。
【引用はじめ】
弱化と消去
弱化 バーストなし 行動は急激に減る
消去 バーストあり 行動は次第に減る
悪い行動を減らすために、消去よりも弱化を使ったほうがよい理由は、消去ではバーストが起きる可能性があるからだ。
たとえば職場でセクハラやパワハラがあるとき、その人の行動を完璧に無視するという消去によって、最終的にその行動は収まるかもしれない。しかし、その過程においてバーストが起こり、一時的とはいえ行動がエスカレートしてしまうかもしれない。ハラスメントに対しては、断固とした対処(弱化)をして、行動を速やかに止めるべきである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.41~p.42
【引用おわり】
職場内におけるハラスメントなどには、断固とした対策が必要である。見て見ぬふりでは問題が解決しない。それなりのペナルティーが必要である。弱化による不快となる措置である。
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