子どもが母親を呼んでも、用事があって振り向いてくれないと、どうなるだろうか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第24回目となる。
【引用はじめ】
子どもが母親を呼ぶケースで考えよう。普段なら、子どもが呼べば子どもの顔を見てくれる母親が、食事の支度で忙しく、子どもに呼ばれてもそちらを見なかった。
すると子どもは、初めは「お母さん」と普通の声で呼んでいたのが、無視されるうちに「お母さん、お母さん」と何度も切迫して呼ぶようになり、そのうち、「お母さん」と大きな声でわめく。しかしそれでも母親がこちらを見なければ、しまいには諦めて声をかけなくなる。
つまり消去というのは、最終的には行動を消し去るが、しかし初期にはかえって行動の爆発的な増大を招く。これをバーストという。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.30~p.31
【引用おわり】
消去すると「バースト」が起こりやすい。一時的に爆発的な行動が増大するのである。そのことをよく知っておくといい。
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