部下が上司に相談したいことがあって、相談に行ったらなんだか迷惑そうにされた。それもじろっと睨むような感じだった。そんなことをされたら、部下の行動はどうなるだろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第28回目となる。
【引用はじめ】
(直前)上司に睨まれない⇒(行動)部下が上司に相談に行く⇒(直後)上司に睨まれる
上司にも、いろいろな人がいるだろう。相談に行くと笑顔で迎えてくれる人もいれば、無視する人もいるだろう。
それでは、こちらが何か相談にのってもらいたいことがあって、上司のところに行くと、上司は邪魔くさそうにこちらをじろりと睨む。
すると、いつもそのようなことをされては、こちらは相談に行きにくくなり、よほどのことがない限り、相談には行かなくなるだろう。これは、上司に睨まれるということが、部下に不快を感じさせるために、「相談に行く」と言う行動を弱化しているのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊) p.34
【引用おわり】
部下が上司に相談しなくなるというのは、行動の直後に嫌な経験をしたからである。上司から迷惑がられて嫌な目つきをされたなどによるものだ。そうしたことが繰り返されれば、相談に行かなくなるのは当然といっていい。上司からは相談されることが歓迎されてないのだから。弱化による行動の原理である。
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