ある会議で「突拍子もないアイデアを言う」。そうしたら、その直後の出席者はどう反応するか。その反応しだいで、そうした行動のあり方は変わってくる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第72回目となる。
【引用はじめ】
偉い人が集まる会議で、「突拍子もないアイデアを言う」という行動が、「白い目で見られる」ことで弱化され、「無視される」ことで消去される。
しかし、仲間内でこのような突拍子もないアイデアを言うと、そこでは周りから面白がられたり称賛されたりするかもしれない。すると、そこでは同じ行動が弱化や消去ではなく強化されることになる。
このように、職場てば、同じ行動をとっても、その直後に起こることは、ある場では強化的であり、また別の場では弱化的または消去的であったりする。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.84
【引用おわり】
「突拍子もないアイデア」に対して、否定的か、肯定的かによって、行動は弱化されたり、消去されたり、強化されたりする。それも「アイデアを言った」直後の状況が、それを決める。行動した後、どんな風になっているかが行動に大きく影響を与えているのである。
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