職場において、今までの保守的な文化を変えるにはどうするか。行動の結果を革新的なものに変えるといい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第78回目となる。
【引用はじめ】
A(先行条件)偉い人が集まる会議で⇒B(行動)突拍子もないアイデアを言うと⇒C(結果)白い目で見られる という結果を「面白がられる」と変えてみる。
A(先行条件)前例がないときに⇒B(行動)試しにやってみると⇒C(結果)上司にたしなめられる という結果を「称賛される」と変えてみる。
A(先行条件)前例のある仕事については⇒B(行動)前例通りに進めれば⇒C(結果)誰からも文句を言われない という結果を「上司や周囲から馬鹿にされる」と変えてみる。
このようなことを積み重ねてゆくと、その職場では、みんなが偉い人の前でもユニークなアイデアを自由に発言するようになり、前例踏襲という行動は減り、何か新しいことをやってみるという行動が組織的に習慣化される。つまり、「革新的な文化」が生まれることになる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.88~p.90
【引用おわり】
職場を革新的なものにしたかったら、それに見合った対応が必要である。「突拍子もないアイデア」をバカにせず、「面白がる」。前例のないことを試したら、たしなめたりせず、「称賛する」。前例通りやっていたら、そのままにしておかず、あまりいい顔されない。こうした行動の結果を変えることで、職場を革新的な文化とすることができる。
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