ミーティングにおいて、ほとんど自ら発言することなく、促されてはじめて発言する部下の行動を分析してみる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第102回目となる。
【引用はじめ】
ミーティングで発言しない理由を分析するとどうなるでしょう。実際のミーティングでは、全く一言も発せずに済むことはなく、「○○君は何かない?」と促され、発言はしています。ですが、促されない限り自分から自発的に発言することがなく、それが問題として認識されています。
現状、ミーティングの場で(=先行条件)、発言すると(=行動)、何が起きているか(=行動)をABC分析してみましょう。この人が発言すると、どんな結果がおきているか。
- 出席者(特に上司)は、つまらなそうな顔をして聞く(弱化)
- 返答が必要な話の場合、答えをはぐらかされる(消去)
- アクションが必要な話の場合、「じゃあ、君やってくれ」と自分一人に負担がかかる(弱化)
- 話の内容を十分に検討もせずに、即座に否定される(弱化)
現在の職場では、この人がミーティングで発言することを様々な形で消去や弱化していることが分かります。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.118~p.119
【引用おわり】
なぜ、ミーティングにおいて発言を積極的にしないのか。それには、発言することを強化していないことがある。発言に対して、消去や弱化されてしまう。発言に対して、つまらなそうにされたり、否定されたり、無視されたりすれば、発言しなくなるのは当然である。
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