なぜこうした行動が増えたり、しなくなったり、減ったりするのかを明らかにするための便利なやり方がある。それが、ABC分析というものである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第73回目となる。
【引用はじめ】
「どういう場で、何をすると、どのような結果が起こるか」という観点から行動を分析することを、ABC分析という。
Aとは「アンティシデント(Antecedent)」の頭文字で、日本語では「先行条件」と訳される。行動に先立つ条件、つまり「◯◯の場合は」ということを意味する。Bは「ビヘイビァ(Behavior)」すなわち行動、Cは「コンセクエンス(Consequence)」すなわち結果である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.84
【引用おわり】
今やっている行動が、どのように変化するか。それを分析する方法がABC分析である。会議などにおいて、突拍子もないアイデアに対して、どのように反応したかで、次からの発言の仕方が変わってくるのだ。そのアイデアが否定されたり、無視されたりすると、もうこうした発言はしなくなるのは確実だ。その逆に、そのアイデアが肯定されたりすると、それに付随した発言が増えることになる。
「会議の場」という先行条件において、「突拍子もないアイデア」という行動が、「受け入れられない」か「受け入れられる」かの結果を分析するのが、ABC分析である。
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