部下が覇気がないといってみたところで、部下はかわるだろうか。それはただのぐちにしかならない。覇気がないというのは、具体的にどんな行動かを明らかにしないと解決にはつながらない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第94回目となる。
【引用はじめ】
元気のない部下や覇気のない部下をどう活性化したらよいのか。その人の行動の原因は職場にあるので、そこを変えない限り本人の行動は変わらない。
職場をどう変えればよいのか。まず問題を行動的に解釈しなければならない。
「覇気がない」というのは状態であって行動ではない。状態を表す言葉は総体的かつ抽象的なので、そのままでは分析も変革もできません。具体的な行動として問題を定義することから、解決の糸口が見えてきます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.109~p.110
【引用おわり】
部下に対して、「覇気がない」と不平不満がある。それをなんとかしたいと思っている。部下の性格が悪いからだと、個人攻撃しても何の解決にもならない。それよりは、「覇気がない」とは、どんな行動を指すのかを明らかにする必要がある。「個人攻撃の罠」に陥ると、どつぼにはまるだけである。部下の覇気のない行動を、上司などが強化している可能性があるかもしれない。
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