ディズニーランドのキャスと呼ばれる従業員の働きぶりに対して、トークンが使われている。お客さんへの素晴らしい行動があったら、目の前で管理者より「ファイブ・スター・カード」というトークンが渡される。行動の直後に好子によって強化される。60秒ルールの原理にのっとっている。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第91回目となる。
【引用はじめ】
トークンが有効な理由として、60秒ルールにかなっているということがある。たとえばディズニーランドで行われている「ファイブ・スター・カード」がその良い例だ。ディズニーランドでは、常時数千人のキャストと呼ばれる人たちが働いている。彼ら彼女らをマネージする管理者は私服で園内を巡察し、キャストの素晴らしい行動を目にしたら、すぐに近づき声をかけ、褒め言葉とともにこのカードを渡す。カードは後にノベルティ(景品)と交換できたり、5枚たまると、そうした素晴らしいキャストだけが招かれるパーティに参加できたりする。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.101
【引用おわり】
ディズニーランドのキャストに対する「ファイブ・スター・カード」というトークンは、キャストのより良い行動を強化することに有効だ。ゲスト(来客者)へのサービスをより良いものにしている。より良いサービスが「ファイブ・スター・カード」によって即強化されているからだ。60秒ルールの活用例と言っていい。
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