トークンを使って、行動を強化することができる。ポーカーチップや貨幣などもトークンの一種である。トークンとは、価値あるものの代替物である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第89回目となる。
【引用はじめ】
トークンは「しるし、象徴」という意味であり、何か価値あるものを象徴する代替物のことである。
たとえばポーカーチップなどは、代表的なトークンの一つだ。海外のカジノで使われるプラスチック製のポーカーチップは、それ自体に物質的価値はほとんどない。けれど、それが後に貨幣と交換できるから、実質的に貨幣と同じ価値を人は感じる。
つまりポーカーチップは貨幣の「しるし、象徴」として機能しているのである。実は貨幣そのものも、一種のトークンである。なぜなら、貨幣そのものは金属の塊か紙片にすぎず、食べることも着ることもできないからだ。
しかし人は、後に食べ物や服飾類や各種娯楽と交換できるから、貨幣に価値を感じるのである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.99~p.100
【引用おわり】
価値あるものを保障することができれば、トークンとして行動を強化することができるようになる。カジノにおいて、ポーカーチップは貨幣と交換できる。貨幣があれば必要なものを求められる。トークンの活用は行動の強化にとても役立つ。
0 件のコメント:
コメントを投稿