ルールを明確に提示されていれば、それに向けての取り組みもやりやすい。何をどれぐらいすればいいか、はっきりするからである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第93回目となる。
【引用はじめ】
ルールには、明文化されたものも、慣習的なものも(見えないルール)あるが、内容が明確で、適用されることが確実なものほど行動に与える影響は大きい。
たとえば業績をあげたら賞与が増えるということも、どれだけの業績をあげたらいくらの賞与がもらえるのかといった明確で具体的なガイドラインが示されているほうが、ただ何となく「がんばれば、賞与がそれなりに増えるかもしれない」といった漠然たる期待を抱かせるより働く人を鼓舞することができる。
行動分析学的に言えば、業績をあげるための行動をより強化することができる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.103
【引用おわり】
私たちにとって、やるべきことが明確になっていれば、それに従った行動ができる。言語などによるルールの明文化は、私たちの行動を左右するのだ。どうすべきかを私たちに指し示してくれるのである。
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