会社などの雰囲気はどのようにつくられるか。それはすなわち組織文化と言っていいものである。ABC分析によって明らかにすることができる。それぞれの「先行条件」「行動」「結果」といった具体的な内容が積み重なってつくられるものである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第75回目となる。
【引用はじめ】
組織文化のつくられ方(保守的な文化)
A(先行条件)偉い人が集まる会議で⇒B(行動)突拍子もないアイデアを言うと⇒C(結果)白い目で見られる
A(先行条件)前例がないときに⇒B(行動)試しにやってみると⇒C(結果)たしなめられる
私たちの周りには、さまざまなABCがある。しかしそれは、各々の職場や家庭によって、ある一定の傾向を持っている。上記のABCは、「保守的な文化」である。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.86
【引用おわり】
組織における保守的な文化は、どのようにつくられるか。前例主義的なものが、肯定的に扱われることが多い。新しいものに対しては、関心が示されない。今までどおりが踏襲されるのがいいとされる。そうした繰り返しが安心であり、あえて冒険しようとしない。変化を求めることをしないのである。ABC分析によって、一目瞭然にすることができる。
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