2022年6月11日土曜日

行動の結果でなく行動そのものに着目する代替行動の強化

    「新しいアイデア」に対して、「できない理由ばかり述べる」。それが肯定される職場では創造性のある組織にはなりえない。こうしたことをどのようにすれば改善できるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第82回目となる。

【引用はじめ】

 行動を変えるために直後の結果をコントロールするやり方だけでなく、他の方法もある。

 A(先行条件)新しいアイデアに対して⇒B(行動)できない理由を述べる⇒C(結果)周囲が感心する

 というパターンを、B(行動)だけを入れ替えて、

 A(先行条件)新しいアイデアが提案されたときに⇒B(行動)できる方法を述べると⇒C(結果)周囲が感心する

 という具合にすればよい。

 このように、ABCのB(行動)に着目し、問題行動を減らすとともに望ましい行動を強化することを、代替行動の強化という。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.93

【引用おわり】

 望ましくない行動を変える方法として、行動した直後の結果を変えて、望ましくない行動を減らすことはできる。しかし、それだけでは、望ましい行動が必ずしも増えるわけでない。望ましくない行動に代わって、望ましい行動を強化するのである。代替行動を強化できるようにするのがいい。

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