今までの保守的な組織を、革新的な組織にしたい。どうすればいいか。組織文化を変えるためのABC分析をしてみるのだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第77回目となる。
【引用はじめ】
組織文化を変える=革新的な文化(ABC分析)
A(先行条件)偉い人が集まる会議で⇒B(行動)突拍子もないアイデアを言うと⇒C(結果)面白がられる
A(先行条件)前例がないときに⇒B(行動)試しにやってみると⇒C(結果)称賛される
文化がABCによって生まれることが分かれば、文化をどうすれば変えられるかも分かる。
ABCを変えるとは、具体的にはA(先行条件)とC(結果)の関係を変えることだ。具体的には、上記の例で言えば、次のとおりだ。
B(行動)「突拍子もないアイデア」に、C(結果)「面白がられる」ようにする。以前は、C(結果)が「白い目で見られる」だった。C(結果)を変えられようにするのだ。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.88
【引用おわり】
組織文化を変えたい。それには、行動の結果がどうなっているかを分析してみる。革新的な行動に対して、消極的で否定的な結果が多いとしたら、保守的にならざるを得ないことが分かる。組織文化を変えるのであれば、保守的な行動に対して、消極的で否定的な結果を生じるようにするのである。積極的に受け入れるようなことはしないのだ。
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