2022年6月23日木曜日

覇気がないを行動的に解釈する

 部下が覇気がないことに悩んでいる。上司が部下の覇気がないことを嘆くだけでは何の解決にもつながらない。「個人攻撃の罠」にはまっているだけである。覇気がないというのは、具体的にはどういうことか明らかにすることである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第95回目となる。

【引用はじめ】

 部下の覇気がない状態を行動的に解釈すると、どういうことになるのか。

  • 職場で顔を合わせても挨拶もせず、ただ通り過ぎる
  • 職場では目を伏せがちで、明るい表情をすることがない(明るい表情をする行動が消去・弱化されている)
  • ミーティングで発言しない(発言する行動が消去・弱化されている)
  • 仕事をゆっくりとやる

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.110

【引用おわり】

 覇気がないとは、状態を表現しているだけである。抽象的でどんな行動のことか分かりづらい。具体的にどんな行動のことかを明らかにすることだ。そうすれば、その行動を強化・弱化・消去する手立てが見えてくる。

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