目を伏せがちな部下がいる。上司にとっては「覇気がない」と思われている。なぜ、そんな目を伏せた行動をするのだろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第101回目となる。
【引用はじめ】
「覇気がない」とする部下が、職場で目を伏せがちでいることについて分析します。目を伏せれば、人と目が合いません。そして、話しかけられる機会も少なくなります。普通は、人から見られるとか話しかけられるとかは心地よさを感じさせると考えがちですが、この人にとってはむしろ苦痛です。
だから、人と目が合わせず話しかけられないように、目を伏せるという行動が強化されているのです。裏返して言えば、「目を伏せずに目線を上げる」という行動が弱化されているという解釈もできます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.117
【引用おわり】
目を伏せていれば、人から声をかけられることは少ない。話しかけられることを避けているのだ。目を伏せていれば、相手から余計なことを言われない。目を伏せることを強化している。そして、目線を上げることを弱化している。目を伏せることと、目線を上げることが強化と弱化という相対的な相互関係となるのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿