リーダーの役割は適切な決断をなすことができるかどうかにかかっている。難しい決断になればなるほど、迷わざるを得ない。しかし、それを放置してはおけない。リーダーとしてやるべきことはやらなければならない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第196回目となる。
【引用はじめ】
決断したことにより発生する責任はあります。それは、人の上に立つ者として逃れられないものだと思われます。ですから、それによる行動の弱化はありつつも、もう片方で効果的な強化を行うことで、最終的には彼は決断を下すようになるでしょう。
それは苦しみながら決断を下すということに他なりません。ですが、古今東西すべてのリーダーは、そうした苦しみを全員が味わっていることを知りましょう。決断することで、何かとんでもない結果が起きてしまうかもしれない。しかし、今決めなければ、組織はもっと悪いことになってしまうかもしれない。
天秤の両側に「決断すべき」「決断しないべき」という巨大な重しが乗っかって、両方の重みに折れそうになりながら、つぶれそうになりながら、耐えて進む、それが組織の長の姿なのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.193~p.194
【引用おわり】
リーダーが決断することが強化できるようにしなければならない。決断が間違う場合だってあり得る。その時は何が間違いだったかしっかりした検証を行うのである。独断専行で行われる決断はいい結果を生まない。多くの意見に耳を傾け、その中でも最良のものを選び果断な決断をするのである。それでもうまくいかないことだってあるだろう。その時は、結果責任が伴う覚悟がなければならない。
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