課長にとって、「褒めても部下が嬉しそうにしない」「褒めても部下が皮肉を言う」などの行動があれば、「部下を褒めること」は弱化することになる。こうならないようにしないと。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第198回目となる。
【引用はじめ】
部下のことをあまり褒めない課長について考えましょう。今この課長が部下を褒めないのは、
- 褒めても部下が嬉しそうな顔をしない
- 褒めると逆に部下から皮肉を言われる からでした。
せっかく課長が褒めたのに、部下が喜ばなかったとします。そのときには、部長からその部下に、「褒めれたら素直に喜ぶものだ」などと注意していただくのです。これを繰り返すと、部下の喜ぶ行動が強化されます。なぜなら、素直に喜べば注意されずに済む(=不快から逃れられる)からです。
また、課長から褒められた部下が、課長に皮肉を言ったとします。そのときには、「せっかく褒めてもらいながら、そんなことを言うものではない」と部下を叱っていただくのです。これは、皮肉を言うという行動を弱化することになります。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.194~p.196
【引用おわり】
課長が褒めても「部下が嬉しそうにしない」「部下が皮肉を言う」などの行動をなんとかしないと。課長の上司である部長が、部下に対して全面的に注意するなどが必要である。褒められたら素直に喜ぶことを理解できるようにすることだ。素直な態度が組織の雰囲気をより良いものにする。
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