2022年10月6日木曜日

ポジティブな点に着目する

 部長の発言に対して、課長は批判的な発言が多い。問題点の指摘だけで、肯定的な発言がほとんどない。社内的にもぎくしゃくした関係ばかりが目立って、雰囲気も良くない。どうすれば良いか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第201回目となる。

【引用はじめ】

 部長の発言に部下の課長が反対や批判ばかりすることに対して手を打ちましょう。今まで課長は部長の話を聞いていると、納得しかねる点が気になって仕方なくなり、反対や批判をすることでそのフラストレーションを解消していました。

 また、部長の話の欠点を指摘することで、自分の能力を確認する喜びを得ていました。

 まずは、課長が部長の話を聞いていて、納得できる点や同意できる点を見つけたら部長を褒めるよう、社長などが提案してみてはいかがでしょうか。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.200

【引用おわり】

 課長の部長に対する否定的な発言を弱化するには、社長などの上司が指導する必要がある。部長の適切な発言には、課長もしっかり受けこたえるするよう指導するのだ。適切な発言であれば、受け流すなどの消去することなく、肯定的に強化することの必要性を理解させるのである。もし、課長がそうしたことができたら、すかさず社長として「そうだね」と言うなどして、褒めるのである。

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