2022年10月10日月曜日

部長と課長の関係が良くなる

 課長の部長に対する批判的な発言を変えるには、代替行動の成立が必要である。課長の批判的発言が減り、肯定的な発言などを示すようにするのである。そうすれば、部長も課長に意見を求めたりするだろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第205回目となる。

【引用はじめ】

 課長の批判が、納得できる点に賛成したりする代替行動が成立するようなると、部長は課長に対して親近感と敬意を覚えるようになります。自分の言うことを認めてくれるのですから、当然です。そうなると部長は、自分自身で確信が持てないことについて、今度は課長に意見を求めるようになるかもしれません。

 そのときには、課長は部長に対して満面の笑顔で応え、誠実に考えた適切な意見を言ってあげましょう。つまり、部長が課長に意見を求めるという行動を、笑顔と適切な意見とで強化するのです。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.201~p.202

【引用おわり】

 批判や反対ばかりしていた課長が、部長の意見を認めるようになれば、部長だって課長に対して親近感を持つようになる。互いの関係が良くなり、協力し合うようにもなるだろう。互いの良きところを少しでも見つけ、信頼を徐々に深め合うことで、より良き関係を築けるようになるのだ。

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