2022年10月8日土曜日

自分の発言に賛成してくれたら嬉しい

 課長は部長の意見に受け入れがたいものがある。しかし、すべてがそうだというわけでもないはず。そうだとすれば、受け入れられるものはしっかりと肯定すればよい。そうすれば、部長だって嬉しいはずである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第203回目となる。

【引用はじめ】

 部長にしてみれば、自分がある話をしたときに、人がそれに頷いてくれたり賛成してくれたりすれば、その話に自信を持つことができますから、その方向に進もうとするでしょう。それは決して騙されているのでも洗脳されているのでもありません。もともと自分が考えたことに、自信を持つことができたというだけのことです、

 課長にしてみれば、これを続けてゆくことで、部長が自分の考えと合う言動をとるようになることが期待できます。それが、部長に賛同するという行動を強化し続けることになります。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.200~p.201

【引用おわり】

 課長だって何もかも部長の発言にダメ出しするものでない。折り合いつけることのできる発言もあるだろう。課長も認めるべきところは認めて、部長に対していけば部長もうれしくないはずはない。だんだんと関係だってよくなっていく。互いの関係から見て簡単ではないかもしれないが、ゆっくりと発言などに対して肯定する関係をつくっていくのである。

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