部下を褒める必要はないと思っている課長がいる。褒めることが大して役立つなんて思えないからである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第197回目となる。
【引用はじめ】
部下のことをあまり褒めない課長について考えましょう。今この課長が部下を褒めないのは、
- 部下を褒めるべきだと思っていない
- 褒めても部下が嬉しそうな顔をしない
- 褒めると逆に部下から皮肉を言われる からでした。
まずは、「部下を褒めるべき」ことを課長から理解してもらう必要があります。それには、課長の上司である部長から指導してもらうのです。部長が課長に対して、「部下というものは褒めて育てないといけない」と言っていただくのです。そして、課長が実際に部下を褒めたら、すかさず強化するのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.194
【引用おわり】
褒めることの効用を信じてない課長をどう変えるか。その一つが上司の部長が、もっと部下は褒めて育てないとと助言してもらうのだ。課長が部下を褒めたら、部長が課長を褒めて強化する。そのことで、課長も褒めることの効用を理解することになるだろう。こうした実体験を繰り返す必要がある。
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