2023年3月1日水曜日

無自覚な行動が相手に影響を与えている

 上司は、部下の行動に対してあまり気遣いない場合がある。部下が挨拶しても、そんなの当然だぐらいに思っていて、なんとなく受け流して挨拶を返してないなんてことがある。部下は馬鹿にされているような気分にさえなったりと、誤解してしまう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第346回目となる。

【引用はじめ】

  • 部下が挨拶すると上司に嫌な目つきでジロリと睨まれることもありました。
  • これは弱化にあたります。
  • こちらについては、上司ご本人は自覚がありませんでした。
  • 人は無自覚のうちに、いろいろな行動をしています。
  • そしてそれが他者に思いがけない影響を与えていることがあります。
  • この場合、上司が部下無自覚の影響を与えていたのです。      

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.114

【引用おわり】

 上司のうわの空の行動は、部下にとって嫌な気持ちに受けとられる。それは、部下にとって上司の行動は弱化として働く。部下が上司に挨拶しても、なんの反応もないとなれば、挨拶することは弱化されるばかり。上司がとった無自覚な行動が、部下には挨拶しなくなるという弱化となって働くことになる。

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