2023年3月9日木曜日

ゆっくり仕事をする理由

 ゆっくり仕事をする部下がいて困っている。なぜそうした仕事ぶりなのだろうか。その理由を知りたい。ゆっくり仕事した結果が、どうなったかで考えてみる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第353回目となる。

【引用はじめ】

  • ゆっくり仕事をする理由を分析してみると次のようになる。
  • ゆっくり仕事をするとどうなるかは、職場によって少しずつ違うが、この職場ではゆっくり仕事をするという行動の結果として、以下のようなことが見られる。

  1. 上司が「まだかね」と言わんばかりのイライラした目で見る(弱化)
  2. 上司が他の人には仕事を振り分ける(強化)
  3. 優しい同僚が手伝ってくれる(強化)

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.118~p.119

【引用おわり】

 部下がゆっくり仕事をしているのをみて、上司はイライラする。そうすると、他の人に仕事を振り分けたり、同僚が手伝ってくれたりする。そのおかげで、この部下は仕事の量が減り、楽になる。仕事をゆっくりすることで、この部下は得するのである。

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