笑顔で相手に接することは、簡単そうで簡単なことでない。問題を抱えているときなど、ついつい苦虫つぶしたような顔になっていたりする。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第357回目となる。
【引用はじめ】
- 「自然」という美名のもとに笑顔で自分のためにしかしない人は、たとえば自分の気分や体調がすぐれないときには、人から挨拶されても笑顔を向けることはないでしょう。
- 「嬉しくも楽しくもないのだから、笑えないのは当然じゃないか」というわけです。
- しかしそれは社会人としては甘えであり、上司としては怠慢であると言わざるをえません。
- 筆者は以前ある有名企業の経営者から、「自分は毎日、鏡の前で笑顔の練習をしている」と伺い、大変感心するとともに自分も見習おうと決心したことがあります。
- 「経営をしていれば、毎日毎日つらいことが多いので、自然と苦虫を噛みつぶしたような顔になりがちだ。でもそれで社員に接してはいけない。だから自分は、一日に何度も鏡に向かって笑顔の訓練をし、自分がどんなにつらいときでも社員には良い笑顔で接するようにしている」というのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.123~p.124
【引用おわり】
笑顔による作り笑いをして、相手をとまどわせるなどと否定的に問題視する場合がある。しかし、相手から好感を得るには、笑顔などの表情が大切というのは常識である。そのためにも、笑顔を常に作れるようにする必要がある。それが意外と難しい。そのためもあって、鏡の前で練習することは有効である。
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