ゆっくり仕事して、遅くまで残っている社員は、その仕事の仕方が強化されこそすれ、弱化されていない。遅く残っていることそのものが強化されている状況にあるからだ。これをなんとか改善する必要がある。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第373回目となる。
【引用はじめ】
- 「遅くまで会社にいる(遅い時間に帰る)」という行動は、速く働くという行動を強化していない。
- そうなると、ゆっくり働く社員もいれば、早々と自分の仕事が終わってしまった社員は仕事の遅い社員を手伝うことで一種の暇つぶしができる、といった状況も生まれます。
- そこで、自分の仕事が終わったら帰る、というルールを明示し徹底することで、優秀な社員ほど早く帰るという現象を作り出してしまえば、のんびりと仕事をしていつまでも帰れない人は取り残されて嫌な気持ちになるでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.136
【引用おわり】
仕事は効率的に時間内で終えられようにすることを強化すべきである。組織内でそうしたことを徹底させるのだ。そうすれば、ゆっくり仕事して遅くまで残る社員もいなくなる。
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