部下がゆっくり仕事をすることをなんとかしたい。上司の切なる思いである。それをどうすれば、速く能率的にやれるようになるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第370回目となる。
【引用はじめ】
- 本人に毎日その日の目標を立てさせ、夕方に進捗報告をさせるようにしてはどうでしょう。
- そうすれば、ゆっくり仕事をしていたら夕方には上司から叱られることになります。
- 「仕事をする」という行動は朝からするので、夕方に叱られるという結果は行動直後のものではありません。
- ですから、これはルール支配行動の一種です。
- 「ゆっくり仕事をして、その日の目標を達成できなかったら、夕方には叱られる」というルールが、ゆっくり仕事をするという行動を弱化することになるのです。
- 逆に、てきぱきと働いてその日の目標を夕方までに達成できれば進捗報告で褒められる。
- というルールを導入すれば、速く働く(早く仕事を終える)行動が強化されます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.135
【引用おわり】
部下にとって、職場においてゆっくり仕事をしても何も変わらない状況になっていることが問題である。それで、部下の目標を定めて、目標どおりなされているかどうかを確認するようにする。一日ごとの仕事量を決め、勤務時間内においてその仕事量ができているかどうか確認できるようにするのだ。進行管理に努めることによって、部下の仕事ぶりをしっかり把握するのである。そうであれば、ゆっくり仕事しても構わないなんていえなくなる。
0 件のコメント:
コメントを投稿