部下が上司に対して、「挨拶をしなくなった」のはなぜなのか。それを行動分析学によるABC分析してみる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第347回目となる。
【引用はじめ】
- 部下が上司に挨拶をしない理由をABC分析すると次のとおり。
- 先行条件(A):上司を見かけたとき→行動(B):挨拶する→結果(C):無視される=消去
- 先行条件(A):上司を見かけたとき→行動(B):挨拶する→結果(C):ジロリと睨まれる=弱化
- 先行条件(A):上司を見かけたとき→行動(B):挨拶する→結果(C):仕事について追及される=弱化
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.115
【引用おわり】
上司を見かけて、部下が挨拶したら、その結果が「無視」、「睨まれる」、「仕事の追及」などである。そうなれば、部下だって上司に挨拶をしなくなる。「挨拶する」ことが、消去や弱化されるのである。「挨拶する」したら、その直後の結果によって、部下の挨拶する行動が消去や弱化されることになるのだ。
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