上司に対して挨拶もしない部下はなぜそうしたことをしないのか。部下が挨拶したら、その直後上司はどんな風だったか、観察してみよう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第355回目となる。
【引用はじめ】
- 覇気がなく満足な挨拶もしない部下が望ましい行動をするために、新しい強化・消去・弱化をどうすれば良いか。
- 挨拶しない理由は次のようであった。
- 挨拶をしても、返事がなく無視される
- 挨拶をすると、相手にジロリと睨まれる
- 挨拶をすると、仕事について追及される
- そこでまずは、上司から率先して次のようなことをする。
- 部下が挨拶したら、必ず挨拶を返す
- 部下が挨拶したら、笑顔で頷いてあげる
- 部下が挨拶したら、「ご苦労さま」などねぎらいの言葉をかけ、その場では部下の仕事を追及しない
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.122
【引用おわり】
部下が挨拶したら、上司はどんな風に接したらいいかが上記の答えである。「挨拶を返す」「笑顔で頷く」「ねぎらいの言葉をかける」などだ。こうした何気ない上司の行動によって、部下も挨拶を積極的にするようになるはず。部下が挨拶しないからといって、あいつはダメと決めつけるのでなく、上司もそれなりに適切な接し方をする必要がある。
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